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Immortal Time

今度の休み、久しぶりに潤林安にでも行くか、と日番谷くんから珍しく誘われたのが始まりだった。
最近は忙しくて帰る機会も減っていたその場所が恋しくなっていた。
お婆ちゃんや街の人たちは元気にしているだろうか。

懐かしい記憶が蘇る。
まだ死神になる前、流魂街にいた頃の穏やかな日々。
私は日番谷くんとお婆ちゃんと暮らしていた。
質素ではあったけれど落ち着いた生活に満足していた。
それでも死神になろうと思ったのは何かを護れるような強い女性に憧れていたからだった。

「昔タイムカプセルとか埋めたよな」
「そうそう、すっかり忘れてた」

霊術院に入学する前の日のことだっただろうか、タイムカプセルを作ろうと日番谷くんに持ち掛けたことがあった。
日番谷くんはあまり気が乗らなそうだったけれど、思い出になりそうだからという理由でどうしても作りたかったのだ。
しかしいつ開けるかは決めていなかった為に今まで忘れ去ったままになっていたのだ。
丁度数十年は経っていたのでこの機会に掘り出すことにした。
家のすぐ隣にある木の下が目印だ。
10センチ程掘り返すと懐かしい缶の箱が姿を現した。
土塗れのそれを取り出し表面の土を手で払い落とす。

「なんか緊張するから日番谷くんが開けてよー」
「しょうがねーな」

日番谷くんが箱を開ける。
中には昔大切にしていた物たちと一緒に二通の手紙が入っていた。

「そういえばこれ、お互いに宛てて書いたんだっけ」
「多分そうだろうな」

手紙を開くとまだ幼さの残る文字が目に飛び込んできた。

『桃へ
たんじょうびおめでとう
しにがみのしごとがんばれよ
これからもずっと仲よくしてください』

「これって…」
「埋めたときから雛森の誕生日に掘り出すつもりだったんだ」
「今日誕生日だってことすっかり忘れてた」
「普通自分の誕生日忘れないだろ」
「うるさいー!」

昔は日番谷くんが死神に、しかも隊長になる事など考えてもみなかった。
それは日番谷くんも同じだっただろう。
数十年後にはまた想像もつかない未来が待っているのかもしれない。

「誕生日おめでとう、桃」

そう言う日番谷くんの顔に笑顔が浮かぶ。
私も笑顔を返した。
「ありがとう」






雛森誕生日おめっとーヽ(^o^)丿
ギリギリで間に合わなかったorzごめんなさいい
タイムカプセルってありがちな設定だよなあと思いながらも書いてみたかったんですよね。
手紙の内容を漢字にするかどうか結構迷った。
いろいろとおかしいところがあるので時間があれば書き直したいです。


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